猗窩座の血鬼術「破壊殺 羅針」は、猗窩座武術の基本となる「レーダー技」だ。
雪模様の陣を張り、相手の闘気を感じ取って、守備、そして攻撃につなげる。
猗窩座にとって要となる技なので、この「破壊殺 羅針」を炭治郎に破られた(闘気を感知できなかった)ことが、敗北につなっがっている。
「破壊殺 羅針」のビジュアルは、恋雪との思い出を取り込んだ「雪の結晶」であることがよく知られている。
その雪の結晶の中に1〜12までの漢数字が刻まれていることに気づいただろうか?
こちらの数字はアニプレックスオンラインで発売されていた「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 破壊殺・羅針 ラバーコースター」にも描かれている。

【出展】アニプレックスオンライン
この文様、どこかで見たことがあるなあと思っていたのだが、ついに思い出した。
鬼滅の刃と同じジャンプ剣客バトルマンガの傑作「るろうに剣心」に登場する飛天御剣流「九頭龍閃」である。
当記事は、作品の感想を主体とした独自の考察を元に構成されていますが、一部ストーリーの展開が読み取れる「ネタバレ」部分も存在します。
作品未読の方は、十分ご注意ください。
無限城編での猗窩座との死闘をもう一度、その目に焼き付けよう!
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猗窩座の羅針盤と九頭龍閃を比較してみる
まずは、2つの技の特徴をまとめてみよう。
| 特徴 | 猗窩座の破壊殺・羅針 | 飛天御剣流の九頭龍閃 |
|---|---|---|
| 属性 | 攻撃回避と精密な反撃(受け身の防御技) | 絶対的中を目指す同時多段攻撃(アクティブな攻撃技) |
| 視覚演出 | 足元に広がる雪の結晶と時計を模した漢数字(1~12) | 敵の急所にを的確に突く壱~九の漢数字 |
| 理論 | 相手の「闘気」感知して攻撃を読む | 剣術の基本である9つの攻撃すべき急所に神速で同時に剣を叩き込む |
| 弱点 | 闘気を消される(無我の境地) | 自分以上の神速で敵に動かれること |
「破壊殺 羅針」は攻撃探知と反撃に特化した「守備型の技」であるが、九頭龍閃は攻撃に特化した攻め技であることが分かる。
猗窩座の羅針盤と九頭龍閃の共通点は、戦場を最適化するバトルシステムであること
「破壊殺 羅針」と「九頭龍閃」に共通するのは、「混沌とした殺し合いの現場である戦場において、状況を最適化する鍵になっている」ということだ。
一流の武道家や剣客が見る景色は、おそらく凡人とは異なることだろう。
二つの技にとって、数字は、しかるべき方向を見定める基準になる目印であると考えられる。
猗窩座にとっては「相手の闘気」が感じられる方向を数字で把握する。
飛天御剣流の比古清十郎や緋村剣心は、「相手の隙となる9つの急所」の場所と攻撃する順番を数字化している。
この数氏が見えるのは、猗窩座や飛天御剣流継承者レベルの達人でなければ難しい。
「闘いの玄人である者たちだけが見える戦場の計算式」
その具現化した姿が、「破壊殺 羅針」であり「九頭龍閃」なのだ。
もう逃げられないという絶対感
どちらの技も、コンセプトになっているのは「回避不能技」という部分だ。
「破壊殺 羅針」は少しの闘気でも感知する。
戦いの場において「闘気のないもの」など基本的には存在しない。
例外が、無限城での炭治郎だった訳だが。
九頭龍閃は、あらゆる急所の神速連続攻撃であり「絶対に防ぐことができない攻撃」を体現している。
実際は、飛天御剣流奥義「天翔龍閃」に次ぐ技ではあるが、敵対する相手に与える絶望感はそうとうなものだろう。
漢数字であることの意味
やはりビジュアル的にはアラビア数字ではなく、漢数字ことしっくりくるというものだ。
鬼滅の刃は大正時代、るろうに剣心は明治時代。
それぞれ古き良き日本の浪漫を感じさせる時代。
こういった舞台設定には、重厚な漢数字がよく似合う。
「時刻と方位」の破壊殺 羅針と「急所」の九頭龍閃
「破壊殺 羅針」は、猗窩座を中心に一から十二の数字が描かれる。
これは文字通り羅針盤の方位のようでもあり、時間を表す時計のようでもある。
これは方向はもちろん、時間についても自分の支配下にあるという宣言なのではないかと考えられる。
「360度の全方向、そして24時間の全日時。すべての動きが猗窩座によって支配されている空間」ということだ。
対する九頭龍閃の場合、 数字は「標的」となる急所を示している。
壱番の唐竹から九番の突きによる突進まで。
人体の急所を的確に攻撃するための番号付けが、効果的かつ素早い攻撃を可能にするのだ。
【夢の考察】もし「破壊殺 羅針」と「九頭龍閃」が激突したら?
最強の防御技と神速の攻撃技。
まさに最強の盾と最強の矛による対決。
ポイントは、九頭龍閃のスピードを破壊殺 羅針が探知できるかという点にあるだろう。
九頭龍閃はとにかく、早く的確に相手の急所へ切り込む技だ。
ほぼ同時に9箇所の急所を攻め立てることで、確実に攻撃を当てる。
猗窩座の破壊殺 羅針が、九頭龍閃の発動を即座に感知できれば、その攻撃を捌き切り、技を出し終えた後の無防備なところで、攻撃をしかけることができるかもしれない。
緋村剣心の九頭龍閃は、少々迫力が足りないところがあるが、もし比古清十郎クラスの超人が相手ならどうだろう。
比古清十郎であれば「闘気を消して九頭龍閃を放つ」という荒業をやってのけるかもしれない。
