猗窩座が使う技名から、そこに込められた想いを考える
上弦の参・猗窩座が使う技名をまとめた。
猗窩座は、狛治時代に身につけた素手でのみ戦う流儀「素流」の達人であるため、基本的に武器は使わず、己の拳と脚を使って攻撃する。
ただ、練り上げた闘気を放つ衝撃波などの飛び道具は存在する。
当記事は、作品の感想を主体とした独自の考察を元に構成されていますが、一部ストーリーの展開が読み取れる「ネタバレ」部分も存在します。
作品未読の方は、十分ご注意ください。
無限城編での猗窩座との死闘をもう一度、その目に焼き付けよう!
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猗窩座の技名で花火に由来する技一覧
猗窩座の技には、恋雪との思い出である花火をモチーフにした技が多い。
技名とどんな花火をモチーフにしているのかを一覧表にまとめた。
| 脚式 冠先割(かむろさきわり) | まん丸に開いて咲き誇る「割物花火」の一種である冠菊(かむろぎく) |
| 脚式 流閃群光(りゅうせんぐんこう) | 雷鳴のような激しい破裂音と強く閃光が特徴の花雷(はならい) |
| 脚式 飛遊星千輪(ひゆうせいせんりん) | 夜空に星が舞い散るように不規則な動きをする幻想的な花火・飛遊星 |
| 鬼芯八重芯(きしんやえしん) | 大正時代に考案された日本伝統の割物花火における傑作と言われる・八重芯 |
| 砕式 万葉閃柳(まんようせんやなぎ) | 上空で炸裂した後、尾をひくようにゆっくりと地上へ流れ落ちる・柳花火 |
| 終式 青銀乱残光(あおぎんらんざんこう) | 青い光とともに銀色の火花が飛び散る美しい花火・青銀乱 |
猗窩座の技名・技一覧|至高の強さを求める男の多彩な攻撃
猗窩座の技【基本】破壊殺・羅針は全方位レーダー
破壊殺・羅針(はかいさつ・らしん)は、猗窩座武術における基本の技。
技というより、型、構えといった方が良いかもしれない。
脚を前後に大きく開き、腰を落として構え、右手は開いて相手に向け、左手は後ろに引いて拳を握る。
「術式展開」により、猗窩座を中心として雪の結晶のような模様の陣が展開する。
雪の結晶モチーフは、「恋雪」との思い出によるものと思われる。
この陣は一種のセンサーになっており、対戦相手の闘気を感知して、攻撃の予測や反撃に利用される。
煉獄杏寿郎との対戦でも、無限城にて炭治郎・冨岡義勇と対峙した時も、戦闘前にこの「破壊殺・羅針」を展開している。
ただ、注目すべきは、その2つの戦闘において、「破壊殺・羅針」のポーズが少し異なっている点だ。
無限城では、突き出した右手は、手の甲を相手に向けるように曲げられ、引いた左手は菩薩のように指をまっすぐに開いている。
これが何を意味するかは不明だ。
「破壊殺・羅針」にも複数の型があるのか、それとも強さを極める過程で変化をしたのか。
地獄の猗窩座にリモート通信がつながるのなら、ぜひ聞いてみたい。
【関連記事】
猗窩座ポーズは術式展開による戦闘準備|空手の型に良く似た構えで筋トレやヨガに応用も

猗窩座の技名【破壊殺シリーズ】強力な打撃技と花火をモチーフにした脚技
破壊殺 空式(くうしき)
杏寿郎との戦闘で使用。(鬼滅の刃8巻・第64話「猗窩座」)
空中に飛び上がり、遠方にいた杏寿郎に対して、拳による打撃で強烈な衝撃波を放った。
連発できるジャブのような攻撃と考えられる。
相手と距離を取って戦うには最適であり、首を斬られるリスクを低減できるメリットがある。
ドラゴンボールにおける「気弾」と同じ、基礎的な遠距離攻撃。
破壊殺 乱式(らんしき)
杏寿郎との戦闘で使用。(鬼滅の刃8巻・第64話「猗窩座」)
首を切るために距離を一気に詰めてきた杏寿郎を撃退すべく放った。
前方への連続拳。
聖闘士星矢の「ペガサス流星拳」
ジョジョの奇妙な冒険における空条承太郎の「スタープラチナ」
北斗の拳のケンシロウによる「北斗百裂拳」
などと似た技。
破壊殺 滅式(めっしき)
杏寿郎との戦闘で使用。(鬼滅の刃8巻・第64話「猗窩座」)
爆発的なスピードで前方に突進し、強打撃を打ち込む技。
一点突破の破壊力が特徴。
杏寿郎は自らが編み出した炎の呼吸の奥義「玖ノ型・煉獄」で迎え撃ったが、みぞおちを右腕で貫かれ、致命傷を負った。
大人気格闘ゲーム「餓狼伝説」のテリー・ボガードが繰り出す突進パンチ「バーンナックル」のような、前方に直線的な動きをする必殺拳。
一点集中攻撃のため、ターゲットは絞られるが、急所を確実に仕留めるにはもってこいの技である。
その分、小回りがきかないなどデメリットもあるが、その点は、ピッコロ(ドラゴンボール)の魔貫光殺砲に似ている。
脚式 冠先割(きゃくしき かむろさきわり)
竈門炭治郎との戦闘で使用。(鬼滅の刃17巻・第148話「ぶつかる」)
背後をとった炭治郎に対して、立った状態から上半身を折り曲げ、その反動でかかとを蹴り上げる脚技。
たまたま背後からの攻撃だったため、そういう動きになっただけで、前方への攻撃時は、普通に脚を前に蹴り上げるのかもしれない。
全身で回転しながら、蹴り上げる反動で人間の急所である顎を狙う意図があると思われる。
ストリートファイターシリーズのガイルが繰り出す「サマーソルトキック」に通じるところがある。
前からの一辺倒な攻撃だけではなく、上下の高さ、奥行きを上手く使った戦い方も猗窩座の特徴。
沈み込んだ相手による下からの攻撃なので、意表を突くにはもってこいだろう。
その点は、元世界チャンピオンボクサー・輪島功一さんの「カエル飛びアッパー」と同じ原理。
脚式 流閃群光(きゃくしき りゅうせんぐんこう)
冨岡義勇との戦闘で使用。(鬼滅の刃17巻・第148話「ぶつかる」)
特徴的なのは、脚の裏を叩きつけるようにして強力なキックを上下に散らしながら打ち続けること。
攻撃と同時に、前面への防御も行えるメリットがある。
ストリートファイターシリーズ登場の春麗が得意とする百裂脚と同じ類の技。
ただ、発動中は上、後ろ、そして上体を支える片足の守備がおろそかになるので、そこをうまくつかれると厳しいと考えられる。
脚技といえば、ワンピースのサンジも忘れてはならない。
食材の部位に見立てて、相手の急所をついていく連続キックの応酬は、流閃群光に通じる部分がある。
脚式 飛遊星千輪(きゃくしき ひゆうせいちりん)
遊星という名のごとく、不規則な軌道を描いて蹴りが飛んでくるような奇襲技。(鬼滅の刃17巻・第149話「嫌悪感」)
数多く放たれる打撃で相手を巻き込もうとする連撃といえば…
脚技と剣術の差はあれど、「るろうに剣心」登場の元御庭番衆御頭・四乃森蒼紫が使う必殺技・御庭番式小太刀二刀流奥義「回天剣舞・六連」を想起させる。
破壊殺 砕式 万葉閃柳(きゃくしき まんようせんやなぎ)
大地を砕くような強力な打撃技。(鬼滅の刃17巻・第149話「嫌悪感」)
「砕式」とあるように、相手を粉砕することが目的ということは、人体・内臓の内部破壊という攻撃意図があるのかもしれない。
「砕く」というキーワードで思い出されるのは、「るろうに剣心」・相楽左之助が悠久山安慈から譲り受けた「二重の極み」だろう。
第1撃目は拳の第1関節部分で物体を叩き、物体が本来持っている「抵抗(反作用)」を打ち消す。
そして第2撃目で、「抵抗(反作用)」がゼロになった瞬間を見逃さず、同一箇所に拳全体で強い衝撃を叩き込む。
それによって、対象を粉々に粉砕するという技だ。
これは漫画の話であり、実際にできるわけがないのだが、当時、るろうに剣心にハマっていた小中学生の間では「俺にもできるんちゃう?」という誤った妄想に取りつかれ、拳を痛める阿呆が続出したとかしないとか。
少なくとも私は、二重の極みを習得すべく、密かに鍛錬を積んだ側だ…
終式 青銀乱残光(しゅうしき せいぎんらんざんこう)
全方位に高速の連続攻撃を放つ最強技。 (鬼滅の刃18巻・第152話「透き通る世界」)
破壊殺・羅針(はかいさつ・らしん)による術式展開から始まるということは、まず羅針で敵の位置を正確につかみ、その行動範囲をめがけて高速攻撃をしかけるということだろう。
イメージとしては「神速の改造戦士(サイボーグ)009」登場の島村ジョーによる加速装置に似ているか。
相手より早く感知し、早く動くことで、結果的に早い攻撃を相手に早く届ける。
という早いづくしの技だ。
狛治の得意技・刀破壊技「鈴割り」はない。
鬼殺隊という剣士相手なのだから、狛治時代の得意技である剣を破壊する技「鈴割り」 (鬼滅の刃18巻・第156話「ありがとう」の設定こぼれ話)がないのは少々さみしい。
日輪刀は、太陽と並んで鬼の大きな弱点でもあり、それを破壊できるというのは大きなメリットだと思うのだが。
ここで一句。
鬼殺隊、刀がなけりゃ ただの人。

