鬼滅の刃テレビアニメ作品から映画版に至るまで、上弦の参・猗窩座の声優を担当するのが、人気ベテラン声優・石田彰さんである。
石田さんのプロフィール、猗窩座の役どころにおける特徴、そして石田さんが演じてきた数々の名キャラクターについて、詳しくまとめていきたいと思う。
当記事は、作品の感想を主体とした独自の考察を元に構成されていますが、一部ストーリーの展開が読み取れる「ネタバレ」部分も存在します。
作品未読の方は、十分ご注意ください。
無限城編での猗窩座との死闘をもう一度、その目に焼き付けよう!
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猗窩座役声優・石田彰さんのプロフィール
石田さんは、やはり声優として独自の「声」を持った名優である。
その声は時に「石田ボイス」と称されることも。
透明感のある透き通った声色が特徴で、特にミステリアスな雰囲気の艶のある声が魅力的である。
| 生年月日 | 1967年11月2日 |
| 出身地 | 愛知県 |
| 所属事務所 | ピアレスガーベラ(公式プロフィール) |
| 主な受賞歴 | 第1回声優アワード・サブキャラクター男優賞 |
主に男性の声を担当。
少年から青年といった比較的若い年代の男キャラクターを演じることが多い。
エヴァンゲリオン・渚カヲルのような中性的なキャラクターまで幅広く演じ分け、特に「なんだかこいつ裏がありそうだな」と思わせる美青年や「唯一無二の存在感を感じさせる孤高のカリスマ」といったキャラクターを演じさせたら天下一品と言われている。
猗窩座声優としての役どころ
猗窩座は、鬼舞辻無惨直属の精鋭部隊「十二鬼月」の中でも3番目に強いとされる優秀な鬼「上弦の参」である。
幹部クラスのボスキャラではあるが、比較的早い段階で登場(漫画は8巻・テレビアニメでは『無限列車編』の第6話)している。
それまで炭治郎たちは「それなりに強い鬼」と戦ってこれを撃破してきた訳だが、ついに現れた上弦の鬼「猗窩座」によって、炎柱である人気キャラクター煉獄杏寿郎を失うという衝撃の展開を迎えることになった。
その意味で、この猗窩座というキャラクターの重要性は、序盤の展開に置いて非常に大きな意味を持つと言えるだろう。
猗窩座は、弱者を嫌い、強者との戦いを純粋に楽しむ、鬼としては珍しい生粋の武闘派。
『無限列車編』で登場し、炎柱・煉獄杏寿郎と死闘を繰り広げたことで、竈門炭治郎と強い因縁で結びつくことになる。
それが最終決戦である「無限城編」へと続く、長いプロローグになる。
石田さんが、猗窩座が持つ「戦闘に対する歓喜」という狂気性を存分に表現しつつ、どこかもの寂しさを感じさせる静かな口調との対比で暗い過去を持つ猗窩座の内面を表現した。
その後に明かされる「人間時代の悲劇」を予感させる、深みのある演技が多くのファンの心に残っていることだろう。
猗窩座役声優を演じた石田彰さんの思考を読み解く
猗窩座声優の石田さんは、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』公開前に、ネットメディアにインタビューを受けている。
その中で石田さんは、鬼という敵役であるにも関わらず圧倒的な人気となった猗窩座の魅力について
やはり、圧倒的な強さではないでしょうか。煉獄杏寿郎を倒すほどですから。その圧倒的な特徴が、皆さんの意識に残りやすかったのではないかと思います。
【出展】アニメ!アニメ!「石田彰―猗窩座と狛治を演じることで生まれる“落差”を感じてほしい『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』インタビュー」
猗窩座の強さにこそ、人気の秘密があると語る石田さん。
さらに、「演じる上で、常に意識していることは?」という質問に対しては、
その強さにしっかりとした説得力を持たせる表現をしなければいけないという意識を持って演じていました。
【出展】アニメ!アニメ!「石田彰―猗窩座と狛治を演じることで生まれる“落差”を感じてほしい『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』インタビュー」
と語っている。
ここでも「強さ」というキーワードが出てくる。
猗窩座を語る上では、武力としての強さ、心の強さなど様々な「強さ」が猗窩座を物語る上で欠かせないものであるということだろう。
『無限城編』で再登場するにあたり、今作で描かれる猗窩座の心情を表現するために心がけたことなどはありますか?
という質問に対しては、
狛治としての表現をしっかりやることによって、一人のキャラクターの中に落差が生まれるのではないかと。それをちゃんと感じてもらえるようにしなければいけないと考えていました。
【出展】アニメ!アニメ!「石田彰―猗窩座と狛治を演じることで生まれる“落差”を感じてほしい『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』インタビュー」
と答えている。
人間としての狛治、鬼としての猗窩座の間には、やはり大きな隔たりがある。
一人の人間だとしても、鬼に堕ちる前と後では、その人間性は大きく変わってくるだろう。
そういった部分の演じ分けというのも、声優にとっては腕の見せ所となるに違いない。
狛治の過去においてターニングポイントとなる恋雪とのシーンに関しては
実際に完成した映像を客観的に見てみると、その加減がハマっていて恋雪の儚さが存分に出ており、「守ってやるべき人だ」という説得力を感じました。
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と語っている。
猗窩座を語る上で、過去編、恋雪とのエピソードは外すことができない超重要ポイント。
ここでも「守るべき人」という物語における重要ワードが登場している。
猗窩座声優・石田彰さんが演じた人気アニメ作品10選
猗窩座以外にも石田さんが演じた魅力的なキャラクターが登場するアニメは数多く存在する。
①新世紀エヴァンゲリオン 大ブームを巻き起こしたSFロボットアニメの金字塔
【放送年】 1995年
【演じたキャラクター】渚カヲル
【演じたキャラクターの特徴】
中性的な容姿と哲学的なもの言い。人間の姿をした使徒として登場し、主人公・シンジに多大な影響を与えた「アニメ史に燦然と輝くミステリアス美少年」の代名詞。
筆者はリアルタイムでエヴァを見た世代なので、渚カヲルのインパクトは今でも鮮烈に覚えている。
②機動戦士ガンダムSEED ファーストの殻を打ち破った次世代ガンダム
【放送年】 2002年
【演じたキャラクター】アスラン・ザラ
【演じたキャラクターの特徴】
真面目で正義感が強いエリート軍人。選ばれし者としての誇りを大事にしつつも、親友との戦いや自身の信念に対して苦悩し続ける。繊細さと情熱を持ち合わせた青年。
③NARUTO -ナルト- 世界で愛される忍者ストーリー
【放送年】 2002年
【演じたキャラクター】 我愛羅
【演じたキャラクターの特徴】
登場直後は、冷酷非道で孤独。冷たい狂気を宿した少年だったが、主人公ナルトとの出会いや経験を通じて、深い慈愛と冷静な判断力を備えた里のリーダーへと成長していく。
④銀魂 爆笑サムライコメディー
【放送年】 2006年
【演じたキャラクター】 桂小太郎
【演じたキャラクターの特徴】
「狂乱の貴公子」と呼ばれるテロリストでありながら、ギャグ漫画らしく極度の天然ボケでシュールな笑いを誘う美男子。「シリアスな声でボケ倒す」ところに、石田さんならではのコメディ演技の真髄を見せられる。
⑤ Fate/Zero
【放送年】2011年
【演じたキャラクター】 雨生龍之介
【演じたキャラクターの特徴】
善悪の判断基準が欠落した快楽殺人鬼という難しい役どころ。凄惨な攻撃衝動を「最高にクールな芸術」として無邪気に楽しんでしまう「明るく軽快な狂気」が与えるインパクトは強烈。
⑥ PSYCHO-PASS サイコパス
【放送年】2012年
【演じたキャラクター】 縢秀星
【演じたキャラクターの特徴】
軽いノリで周囲を和ませる皮肉屋のムードメーカー。幼少期に社会から「潜在犯」と判定された過去を持っていて、一見の明るさの裏に隠された冷たい虚無感を持ち合わせている。
⑦昭和元禄落語心中
【放送年】2016年
【演じたキャラクター】 八代目 有楽亭八雲(菊比古)
【演じたキャラクターの特徴】
孤独でストイック、不思議な色気のある落語家。石田さんはその青年期から老年期までを見事に演じ分け、加齢による声の変化はもちろん、劇中で最も重要と鳴る「落語」そのものを見事に表現したと絶賛された。
⑧文豪ストレイドッグス
【放送年】2016年
【演じたキャラクター】 フョードル・D
【演じたキャラクターの特徴】
「魔人」と称される冷酷無比な知略家。笑みを絶やさないその裏側で、常に相手の思考を先読みし、支配する。底知れない恐怖を感じさせる黒幕らしい悪役キャラ。
⑨転生したらスライムだった件
【放送年】 2018年
【演じたキャラクター】 ギィ・クリムゾン
【演じたキャラクターの特徴】
「暗黒皇帝」の異名を持つ最古の魔王。圧倒的な強さ、そしてカリスマ性を持ち合わせる絶対強者である。自由奔放にふるまいながらも世界の理を維持してしまう余裕を感じさせる。
⑩美少女戦士セーラームーンSuperS
【放送年】 1995年
【演じたキャラクター】 フィッシュ・アイ
【演じたキャラクターの特徴】
女性に見間違えられるほどの美しい、中性的な魅力を持つ敵キャラクター。非常に高い音域を持つ石田さんの声が活かされており、可憐さと残酷さを併せ持つ演技が魅力。
