猗窩座のビジュアルで目を引くのは、奇抜な髪色や入れ墨だけではない。
あの洗練された「筋肉美」と「肉体」。
この筋肉に心を奪われてしまった女性ファンも多いはずだ。
この記事では、猗窩座が持つ肉体の素晴らしさを武道面、他キャラクターとの比較、栄養学、「どうやったら再現できるの?」など、あらゆる角度から「猗窩座の筋肉」考察してみたいと思う。
当記事は、作品の感想を主体とした独自の考察を元に構成されていますが、一部ストーリーの展開が読み取れる「ネタバレ」部分も存在します。
作品未読の方は、十分ご注意ください。
無限城編での猗窩座との死闘をもう一度、その目に焼き付けよう!
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猗窩座の筋肉美を徹底解剖!たゆまぬ鍛錬で磨かれた孤高のキン肉マン
無限列車編における煉獄杏寿郎との決闘、無限城での最終決戦で見せた炭治郎・富岡義勇との死闘。
一切のムダを省いたスムーズな動き、磨かれまくった大胸筋と腹筋、上腕二頭筋。
引き締まった太い首を斬るのは、柱の剣士でもなかなか骨が折れるだろうと推測できる。
猗窩座の肉体は、「だって鬼だから」という言葉だけでは片付けられない、血の滲むような鍛錬によって生み出されたものだ。
①日々の鍛錬で磨かれた猗窩座の筋肉・肉体の特徴
猗窩座の肉体を見てまず目を奪われるのは、その自然な佇まいだ。
CGのように不自然に膨らんだ「違和感のある筋肉」ではなく、極限まで無駄を削ぎ落とし、戦うことに特化した「機能美」にある。
無駄を極限まで削ぎ落とした「機能美」の塊
多くの鬼たちが異形の姿へ変化したり、自身の肉体を刃などの武器に変えて戦ったりすることが当たり前である鬼滅の刃。
しかし、猗窩座は常に「人間の姿」を保ち、己の拳と蹴りのみで戦うという、悪役とは思えない真っ当な戦闘スタイルを貫いている。
猗窩座マッスルの特徴は、いわゆる「細マッチョ」と「ゴリマッチョ」のちょうど中間点に位置する究極のハイブリッドである点だ。
肩部分の「三角筋」や攻撃の要となる腕部分「上腕二頭筋・三頭筋」はキュッと引き締まっている。
猗窩座の生命線である「速さのある打撃」を行う上では重要なポイントだろう。
一方、胸部の「大胸筋」や全体のバランスを司る体幹を支える「腹直筋・腹斜筋」はかなり分厚い。
炭治郎や義勇を吹き飛ばし、煉獄杏寿郎の身体をぶち抜いた圧倒的なパワーが、この筋肉から生み出されている。
この「締めるところと出すところのバランス」というメリハリこそが、大人の色気を感じさせる「極上の肉体美」を生み出す最大のポイントだと考えられる。
強力な血鬼術を生み出す強靭な体幹、美しい背筋
猗窩座の血鬼術の中で基本となるのが、レーダー技「破壊殺・羅針」である。
恋雪の思い出を連想させる雪の結晶を模した陣を展開し、相手の闘気を感知して正確無比な攻撃を繰り出す。
「破壊殺・羅針」の構えをとった際の、「軸の安定感」といったらない。
猗窩座は、四方八方に飛びながら攻撃を繰り出すことも多いが、どれほど激しい空中戦を展開しても、着地した瞬間にはピタリと静止する。
この動きを可能にしているのが、彼の強靭な「体幹」と、美しく割れた「背筋」であると推測される。
猗窩座の背中には亡き恋人「恋雪」を思わせる「孤峯の雪(こほうのゆき)」があり、その羽織の下には、強靱すぎる広背筋。
何百年もの間、ただひたすらに拳を突き出し、鍛錬を続けてきた紛れもない証拠だと言えるだろう。
素手で戦う「素流」が育んだ、武器を持たない者の肉体
猗窩座の人間時代=狛治に師匠である素山慶蔵から教えられた武術は、素手のみで戦う拳法「素流」である。
恋雪を守るため、強さを求めた人間の頃からの「魂の記憶」
狛治は、病気の父親のためにスリを行い、罪人として入れ墨を彫られ、江戸から追い出されるという過去を持っていた。
その後、最愛の婚約者・恋雪と師匠を理不尽なかたちで毒殺されるという事件に遭遇、狛治は大量殺人者となり鬼舞辻無惨の手で鬼となった。
猗窩座の「強くなりたい」という強い思いは、元々は「守るべき人を守りたい」という純粋な気持ちから始まったものだ。
鬼になって記憶を失った後も、猗窩座が武器を使うことなく、素手での格闘にこだわり続けたのは、この素流の記憶が魂に深く刻まれていたからに他ならない。
素流自体に、「人を傷つけるための殺人拳」ではなく、「人を守り、活かすための活人拳」としての役割があるのだろう。
つまり、猗窩座の筋肉は「人を殺すため、ではなく人を守るための武術」をベースにして作られたものなのだ。
鬼でありながら、「ただの破壊者」ではない美しさを感じさせるのは、その根底に流れる記憶が関連しているのではないだろうか。
打撃の破壊力を最大化するインナーマッスル
素流は、武器を持たない代わりに、自身の肉体すべてを凶器とする武術だ。
スポーツとしての空手やキックボクシングであれば理解できるが、「殺し合い」という戦闘において、武器を持たないのは圧倒的不利に感じる。
刀を操る剣士は、腕の力だけではなく、刀の重みや遠心力を利用して大きな威力を生み出す。
しかし、素手・素足で戦う猗窩座は、自身の放った打撃や、地面や障害物を使った反発力だけで、彼らを凌駕する攻撃を繰り出さなければならない。
そういった攻撃を実現するためには、当然、身体の表面を覆っている「アウターマッスル」だけでは難しい。
体の内側にある「インナーマッスル」が非常に重要な役割を果たすはずだ。
猗窩座が軽快なステップから、重量級の攻撃を放つには、このしなやかなインナーマッスルを使って全身をバネのように連動させなければならない。
あまりにもしなやかな身のこなしは、まるで体操選手を思わせるが、その後、鬼殺隊を襲う攻撃は異常なまでに強力。
スピードとパワーの共存こそ、猗窩座武道の生命線と言えるだろう。
猗窩座の筋肉VS鬼殺隊肉体派。伊之助・悲鳴嶼・宇髄との比較
鬼滅の刃』における筋肉自慢は猗窩座だけではない。
他にも素晴らしい肉体を持った魅力的なキャラクターが数多く登場する。
ここでは、嘴平伊之助、悲鳴嶼行冥、宇髄天元の3人と猗窩座の筋肉を比較し、その違いを検証してみる。
嘴平伊之助の「柔軟性と生命力」
伊之助の肉体は、まさに天然もの。
山育ちの野生児ならではの「荒々しさと生々しさ」が魅力だ。
発達した全身の筋肉はもちろん、自分自身の関節を外せるほどの異常な柔軟性も持ち合わせている。
伊之助の筋肉は、ある意味「自然界で一人生き残るための本能的な肉体」である。
それに対し、猗窩座の筋肉は「武を極めるために理性的な肉体」と言えるだろう。
どちらも魅力的ではあるが、猗窩座には武道家らしい「型」の美しさがある一方、伊之助には野生児ならではの「意外性」が強い印象だ。
悲鳴嶼行冥の「圧倒的質量と剛腕」
鬼殺隊最強の戦士である悲鳴嶼。
デカく、がっしりした体躯。
その丸太のような腕と、そびえ立つ壁のような胸板は、見る者に圧倒的な畏怖を与える。
岩柱である悲鳴嶼の筋肉が「すべてを受け止める岩」だとするなら、猗窩座の筋肉は「すべてを穿つ弾丸」だと言えるだろう。
最強の「盾と矛」である。
筋肉の質量という点では、圧倒的に悲鳴嶼に軍配が上がる。
がっちりした肩幅から引き締まった腰に続く美しさい逆三角形のプロポーションという点では、猗窩座が圧倒的だろう。
宇髄天元の「魅せるための完璧なプロポーション」
「筋肉の色気」という点では、宇髄天元も負けていない。
宇髄は高身長、広い肩幅、厚い胸板、そして程よく割れた腹筋と、ファッションモデルにいてもおかしくないような完璧なプロポーションを誇る。
忍者でもある宇髄の肉体は、闘ってももちろんすごいのだか「華やかに、魅せる筋肉」でもある。
これは彼の性格によるところもあるだろう。
猗窩座の肉体は、ピンクの髪や入れ墨によって「派手な装飾」に感じられることもあるが、基本的には「戦うための無骨な筋肉」であり、機能性のみを追求したものになる。
猗窩座の筋肉と栄養。鬼の偏食はどう影響した?
鬼がその肉体を維持し、さらに強くなるためには「人を喰う」ことが不可欠だ。
しかし、猗窩座の栄養摂取方法は、他の鬼と異なっている部分がある。
食べなければ、筋肉は育たない
やはり、食は筋肉にとって重要な要素だ。
猗窩座は、人を喰うことにあまり積極的ではないようなので、ある程度「喰う人間」を選んでいた可能性もある。
猗窩座の「すべての行動原理がより強くなるため」という原則に従えば、摂取する栄養(=人間)は、主に鍛え上げられた武道家や強い鬼殺隊剣士であるはずだろう。
つまり、「質の高い筋肉や精神を持った強い人間」を自らの肉体の血肉にしたがるということである
現代のボディビルで言えば、ジャンクフードでカロリーを摂る(バルクアップする)のではなく、厳選された最高品質のプロテインやクリーンな食材だけを摂取して、より良い栄養環境を整えるということだ。
女性を食べない理由と、それが肉体に与えた影響の考察
「猗窩座は女性を絶対に喰べないし、殺さない」というのは、よく知られた設定である。
猗窩座は、鬼舞辻無惨からも、その特殊な例外を許されているほど、徹底してこのルールを守り続けている。
これはもちろん、人間時代の記憶を色濃く残したものだろう。
愛する恋雪はもちろん、素流という武術の教えとして「女性に手をあげない」という思想・規律があったものと思われる。
一般的に女性の肉体は脂肪分が多く、男性の肉体は筋肉質である(そうでない場合もある)。
女性を食べず、鍛え上げられた男性(強者)ばかりを食べていたからこそ、彼の肉体は脂肪が少なく、より鍛え上げられたという考察もできなくはない。
どの時代においても、「ストイックな姿勢」は、ある種の「行き過ぎた進化」を生むということだろう。
現代で「猗窩座の筋肉」を目指すには?おすすめの武道とトレーニング
もし、現代のアスリートや格闘家が「猗窩座のような肉体になりたい!」と思ったら、一体どんなトレーニングや武道をすれば良いのだろうか。
実践的な武道でインナーマッスルを鍛え上げる
猗窩座筋肉の特徴は、「打撃の破壊力」と「凄まじいスピード」を両立している点、そして「体幹の強さ」が圧倒的という点にある。
これを実現するためには、体重をコントロールし、体全体の連動性を高めるトレーニングが必要不可欠となる。
ウエイトトレーニングで筋肉を大きくするだけでなく、「自重トレーニング」を積極的に行い、キレのある動ける体を作るのが第一歩だろう。
空手・キックボクシング・総合格闘技…どれが一番近いのか?
猗窩座の肉体に最も近づける武道、それはやはり「フルコンタクト空手(極真空手など)」や「中国武術(八極拳など)」であると考えられる。
空手では、 突き(パンチ)や蹴りのフォームを徹底的に反復する練習が多い。
猗窩座のような引き締まった大胸筋や広背筋による無駄のない爆発的な動きは、そこから作られる。
中国武術では、足の使い方が重要になる。
地面を強く踏みしめ、その力を拳に伝える動きが多く、これは正に猗窩座の「破壊殺・羅針」の足さばきそのものだ。
猗窩座の魅力の一つである強靭な太ももと締まったふくらはぎを手に入れたいなら、最高のトレーニングかもしれない。
総合格闘技の選手には、猗窩座のように脂肪が一切なく、全身がバネのような素晴らしい肉体を持った軽量級〜中量級の選手が見られる。
彼らの肉体美はまさに「現代の猗窩座」と言っても過言ではない。
猗窩座マッスルを作るためのおすすめトレーニング。
もし勢い余って「猗窩座ボディ」を目指すなら、以下のメニューが有効だと考えられる。
高強度のインターバルトレーニング(HIIT)
脂肪を極限まで燃焼させ、心肺機能を鬼レベルに高める。
ケトルベルトレーニング
体幹とインナーマッスルを同時に鍛え、実戦的なパワーを養う。
徹底したストレッチ
猗窩座のしなやかな攻撃を実現するためには、筋肉の柔軟性を保つ必要がある。
◯「ボディビルマッスル」と「猗窩座の肉体」の決定的な差
現代の「ボディビル」や「フィジーク」といった肉体の美しさを競う競技と、猗窩座の肉体の決定的な違いについてまとめてみよう。
どちらも継続的な鍛錬が必要で、トップレベルの選手達の筋肉は素晴らしいものだが、その「目的」はやはり異なる。
魅せるための筋肉=ボディビルvs 生き残るための筋肉=武道
ボディビルは、筋肉の「大きさ(バルク)」「左右対称さ(シンメトリー)」「脂肪の少なさ(ディフィニション)」を極限まで追求し、ステージ上で「魅せること」を目的としている。
そのため、特定の筋肉を孤立させて大きくするトレーニングが中心になる。
一方、猗窩座の肉体は「戦闘において相手を確実に仕留め、自分が生き残ること」のみを目的にしている。
猗窩座の筋肉は、すべてが闘いの中でスムーズに連動して動くように配置されている。
例えば、腹筋は、相手の強烈な前蹴りや打撃を受けても内臓を痛めないための「防弾チョッキ」である。
猗窩座の筋肉は攻撃はもちろん、防御においても大きな役割を担っている。
極限の体脂肪率と運動性の両立
ボディビルダーは大会当日、水分や塩分を抜いて極限までカリカリの体を作ると言われている。
だが、そそれはコンテスト中の一時的なものであり、エネルギーとしては枯渇した状態だ。
対して、猗窩座は「筋肉が浮き出て溝がはっきりしている状態」がデフォルトでありながら、常に100%以上の運動性能を発揮できる。
これは生物としての常識を超越した状況である。
もちろん、鬼としての再生能力と異常なまでの身体能力のおかげであることは間違いない。
猗窩座の思いがあるからこそ、筋肉が美しい
猗窩座の肉体は、単なる遺伝子の変異や鬼の血によって、偶然作られたものではない。
失われた記憶の底にある「大切な人を守りたかったという切ない願い」と数百年間「ただ純粋に武の頂を目指し続けた狂気的なストイックさ」が結実した芸術品である。
特にアニメ版では、猗窩座の筋肉をフル活用した至極のバトルシーンが表現されている。
その姿はぜひ、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来DVD でご覧いただきたい。
