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猗窩座が無限列車にやってきたのはなぜ?無惨の命令と戦闘にのめり込んでしまった誤算

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猗窩座が無限列車にやってきたのはなぜ?無惨の命令と戦闘にのめり込んでしまった誤算
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鬼滅の刃において映画化もされた注目エピソード「無限列車編」。

煉獄杏寿郎の死という未来へとつながる重要なターニングポイントとなったこの戦いの終盤に突如として姿を現した上弦の参・猗窩座は、多くの読者や視聴者に鮮烈な衝撃を与えた。

「何だこのピンク髪のマッチョ野郎は!」

下弦の壱・魘夢との死闘を制し、乗客全員を守り抜いた竈門炭治郎や煉獄杏寿郎たちの前に、前触れもなく現れた圧倒的な力を持つ上弦の鬼。

猗窩座の圧倒的な戦闘力によって、炎柱・煉獄杏寿郎は非業の死を遂げる。

ここで一つの疑問が生じる。
なぜ猗窩座は、わざわざ無限列車の事件現場にやってきたのだろうか。

今回は、猗窩座が無限列車に現れた理由とその背景にある鬼舞辻無惨の思惑について、作中の描写を基に詳しく検証・考察していく。

当記事は、作品の感想を主体とした独自の考察を元に構成されていますが、一部ストーリーの展開が読み取れる「ネタバレ」部分も存在します。
作品未読の方は、十分ご注意ください。

無限城編での猗窩座との死闘をもう一度、その目に焼き付けよう!

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目次

猗窩座の無限列車襲来は鬼舞辻無惨の命令だった【結論】

結論から述べるならば、猗窩座が無限列車にやってきた理由は「鬼舞辻無惨に命令されたから」である。

猗窩座が自身の独断や、偶然に無限列車を見つけて立ち寄ったということはない。

無限列車事件のそもそもの発端は、下弦の伍が炭治郎によって倒されたことにより、無惨が激怒したことだ。

上弦に比べて、下弦の鬼があまりにも不甲斐ないため、その制度を改めようと、下弦の鬼を無限城に集めた。

それぞれを惨殺していく中で、最後に残った下弦の壱・魘夢にのみ、自分の血を分け与え、以下のような命令を発している。

私の役に立て、鬼狩りの柱を殺せ
耳に花札のような飾りをつけた鬼狩りを殺せばもっと血を分けてやる

鬼滅の刃6巻・第52話「冷酷無情」

つまり、鬼舞辻無惨にとって、魘夢がこれから行う仕事は、とても「興味のあること」だったのである。

鬼舞辻無惨は、自身が作り出した全ての鬼の思考を読み取り、鬼たちの位置を把握することができる特殊な能力を持っている。

下弦の鬼の組織を刷新したい鬼舞辻無惨にとって、自らの血を分け与えた魘夢が、無限列車という舞台でどれほどの働きを見せるか。
それは大きな関心ごとだったに違いない。

そのため、鬼舞辻無惨は能力を用いて魘夢の視覚や思考、周囲の戦況を細かくリアルタイムで監視していたと考えられる。

しかし、炭治郎らの活躍によって、魘夢の目論見は失敗する。
状況の急変を受けて、当時たまたま近くにいたと思われる猗窩座に、現場への緊急急行と任務の遂行を命じたというのが真相だろう。

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猗窩座の無限列車急行は魘夢の失敗による「尻拭い」

魘夢は無限列車の乗客二百人を人質に取り、さらには列車そのものと融合するという大規模な戦術を展開した。

一時は、鬼殺隊全員が悪夢の中に取り込まれるなど、危機敵状況に陥っていたほどだ。

しかし、煉獄杏寿郎の的確な指示と圧倒的な実力、そして竈門炭治郎や嘴平伊之助、我妻善逸、竈門禰豆子たちの連携攻撃により、その計画は徐々に崩壊していく。

最終的に、竈門炭治郎と嘴平伊之助の手によって魘夢の脊椎が切断され、敗北が決定的となる。
この戦況の推移を自身の能力によって感知していた鬼舞辻無惨は、魘夢の企みが失敗することを完全に悟ったはずである。

無惨にとって、血を分け与えて強化させたはずの魘夢が敗北したことは、許されざる敗北だったはずだ。
「やっぱり下弦は使えねえ」
そう思ったかも知れない。

しかし、鬼舞辻無惨にとって「トラウマ級の大問題」である「耳に花札のような飾りをつけた剣士」=竈門炭治郎を確実に仕留める絶好の機会を逃すわけにはいかなかった。

そこで、無限列車の現場から比較的近い場所にいて、かつその実力を信用できる猗窩座を、魘夢失態の尻拭いとして、至急現場に向かわせたのだろう。

その命令とはもちろん、柱である煉獄杏寿郎、そして竈門炭治郎の抹殺だったはずだ。

猗窩座の無限列車編における誤算は「煉獄杏寿郎の強さ」

鬼舞辻無惨の命令を受けて無限列車の現場へと急行した猗窩座は、魘夢が消滅した直後のタイミングで竈門炭治郎たちの前に姿を現した。

マンガやアニメで描かれた、あの衝撃的な登場シーンである。

猗窩座は登場直後、鬼舞辻無惨の命令通りに、まずは負傷して地面に倒れていた竈門炭治郎を確実に殺害しようと拳を放つ。
しかし、猗窩座の一撃は煉獄杏寿郎によって防がれた。

煉獄杏寿郎との対峙以降、猗窩座の目の色が変わる。

煉獄杏寿郎の放つ洗練された闘気と、非の打ち所のない卓越した剣技を目の当たりにした猗窩座は、激しい興奮と歓喜を覚える。

至高の領域を目指し、純粋な強さのみを求めて生きてきた猗窩座にとって、煉獄杏寿郎のような「素晴らしい闘気を持つ強者」は、大好物であったのだ。

猗窩座は煉獄杏寿郎に対し、「鬼にならないか」と熱心に勧誘を始める。
しかし、煉獄杏寿郎は人間の誇りと鬼殺隊としての責務を胸に、猗窩座の提案を毅然とした態度で断固拒絶した。

激しい死闘が繰り広げられる中で、猗窩座は煉獄杏寿郎との戦いそのものに完全に没頭してしまった。
要するに「楽しくなってしまった」訳だ。

この猗窩座の特徴でもあり、欠点でもある「戦いへの過度な執着」が、猗窩座にとって最大の誤算を生む原因となる。

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最大の弱点「日の出」という致命的な失態

猗窩座の目的は、本来であれば鬼舞辻無惨の命令に従い、煉獄杏寿郎や竈門炭治郎を迅速に処理することであった。

だが、煉獄杏寿郎の鬼気迫る粘りの戦いと、猗窩座自身の「戦いを楽しみたい」という欲求のせいで、想定した以上の時間が経過してしまう。

猗窩座は煉獄杏寿郎の胸を自らの腕で貫き、致命傷を負わせる。
確かに、ここで勝負はあった。

勝ったのは猗窩座であり、煉獄杏寿郎の敗北は明らかだった。

だが、死に瀕した煉獄杏寿郎は驚異的な精神力で猗窩座の腕を自らの肉体で固定し、逃れようとする猗窩座の首に刀を振るう。

猗窩座にとっても予想外だったこの膠着状態の中で、鬼にとって最大の弱点である太陽の光(日の出)が近づいてきた。

それに気がついた時の猗窩座の狼狽ぶりは、普段の彼からは想像もできないものだった。

太陽の光を浴びれば、上弦の鬼である猗窩座といえども塵となって消滅してしまう。
死の恐怖を感じた猗窩座は、必死になって煉獄杏寿郎の拘束を振りほどき、自分の両腕を切り離してまで、森の中の日陰へと全力で逃亡せざるを得なかった。

結果として、猗窩座は煉獄杏寿郎を死に至らしめたものの、無惨から最優先で殺害を命じられていたはずの竈門炭治郎や、その他の鬼殺隊の剣士たちを生存させたまま撤退することになった。

そればかりか、逃げる途中、背後から竈門炭治郎に「卑怯者」と罵られ、屈辱を覚える。

猗窩座が鬼舞辻無惨に事の顛末を報告を行った際、無惨から以下のような激しい叱責を受けている。

「あの場には3人の鬼狩りがいたなぜ始末して来なかった?」

鬼滅の刃8巻・第67話「さがしもの」

鬼舞辻無惨のこの怒りは、猗窩座に本来託していた仕事である「青い彼岸花の捜索」が上手くいかなかったこと、下弦の鬼がやはり使い物のならなかったことなど、複数の「機嫌が悪くなる理由」があってこそのものだと考えられる。

その点では、猗窩座は「とにかくタイミングが悪かった」と言わざるを得ないだろう。
機嫌の悪い上司に近づいていしまったという不運だ。

H2猗窩座の無限列車登場は、鬼滅の刃における重要エピソード

猗窩座が無限列車に現れた理由は、以下の通りに整理できる。

  • 鬼舞辻無惨は自身の能力を用いて、下弦の壱・魘夢の無限列車での戦いを監視していた。
  • 魘夢の敗北と計画の失敗を察知した無惨が、近くにいた猗窩座に対して、鬼殺隊の抹殺を命じた。
  • 猗窩座は、煉獄杏寿郎の強さに魅了されて戦いに没頭しすぎた結果、時間を費やし、日の出から逃亡するという失態

を演じることになった。

無限列車に猗窩座が現れたことで、煉獄杏寿郎はもちろん、炭治郎たちのその後にも大きな影響を与えている。

やはりこのエピソードは、鬼滅の刃全体においても非常に意味のある重要なものであると言えよう。

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この記事を書いた人

「猗窩座|狛治」というキャラクターに魅了され、猗窩座.comを立ち上げ。漫画大好きで蔵書は数千冊。社会倫理思想の観点から独自の漫画分析を試みる地方在住のお気楽フリーライター。

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